「貸し農園やシェア畑の契約を済ませ、クワや移植ごて等の道具もひとしきり揃え、栽培計画も立てた!さあ野菜作りを始めよう!」ということで意気揚々と作業を始めたものの、「あれ?これはどうすればいいの?」とちょっとしたことでつまずくことも少なくありません。
今回は初心者の方が野菜作りの作業で疑問に思うことを5つピックアップして紹介します。
本記事を見れば家庭菜園の作業中にぶつかるちょっとした疑問が解消でき、初心者にありがちな失敗を防止し、すっきりとした気分で野菜を育てることができるようになります。
野菜の育て方を紹介しているWebや書籍に書いていないようなニッチな内容も含んでますので、ぜひ参考にしてみてください。
それでは本題いきましょう!
刈り取った草はどうする?
皆さん、刈り取った雑草はどうしてますか?
「いらないから捨てるんでしょ?」と思った方、実は雑草を有効活用する方法があります。それは、有機マルチとして活用する、地中に埋めて肥料にする、です。それぞれ説明します。
有機マルチとして活用
刈り取った雑草を野菜の株元に敷くとマルチの役割を果たします。地温調整、保湿、雑草防止などの効果はもちろん、雑草自体が微生物のエサにもなります。
注意点としては敷いた雑草が再び根付かないよう、地上部のみを刈り取って敷きます。また、種がついている雑草は、種が畝に落ちて芽吹く可能性がありますので避けたほうがよいでしょう。
地中に埋めて肥料にする
これもマルチと同じく自然に優しい方法でしょう。
やり方としては、まず刈り取った雑草を畑の通路等(できれば根が土につかない場所やシートを敷くのが望ましい)に敷き乾燥させます。これは埋めた雑草が根付かないようにするためです。
乾燥させたら土を深さ30~40センチ程掘って埋めます。
手間はかかりますが、いずれ良い土になってくれるでしょう。
燃えるゴミに出す
有効活用ではありませんが捨てる方法も紹介します。
少量であれば通常の燃えるゴミに出せる場合もあるようです。ただし、自治体によって対応が異なると思いますので事前にご確認ください。
ゴミに出す場合はしっかり乾燥させておいた方が、持ち運びが楽になるのでよいでしょう。
許可なくご自身で燃やすのはNGですのでご注意ください。
シェア畑等では管理者が雑草置き場を設置してくれていることが多いようです。
土を耕すとフカフカになる?
手入れする前の畑の土は固く、まず土を耕すことが多いかと思います。
耕すと土が空気と混ざり合いフカフカになりますが時間の経過や雨が降ったりすると、再び固い土に戻ってしまいます。
ではどうすればフカフカの状態をキープできるのか?
堆肥や腐葉土を混ぜ込むことで土はフカフカの状態(いわゆる団粒構造)をキープすることができます。
これは堆肥や腐葉土をエサとする微生物の活動が活発化するためです。目には見えませんが微生物が良い土を作ってくれているのですね。
一生懸命に土を耕しても土がカチカチだ、という方は堆肥や腐葉土を混ぜ込んでみてください。
私は種蒔き前の土作りのタイミングに完熟の牛糞堆肥を使っています。1年ほどすると土の状態が変わったことを実感できるレベルです。
1回だけでなく土作りで毎回、堆肥を入れてやることが大切です。
畝はどうやって作るのか?
畝作りって意外と難しいですよね。経験者の方からすると当たり前の作業なのかもしれませんが、慣れない人にとっては上手くいかないものです。
畝作りは最初に畝を作る場所を決めます。畝のサイズ(幅、高さ、奥行き)は育てる野菜や物量によって決めてください。複数の野菜を1つの畝で育てる場合、野菜毎に幅を変えるのではなく一律、60~70センチで作られる方が多いようです。
場所、サイズを決めたら畝の外側の土を内側に入れてください。この時、畝の外側に溝を作るようにすると畝の高さも出せて効率的です。
畝の内側に土が集まったら高さ、形を整えて完成です。塩ビ管を使ってキレイに形を整えている方をよく見かけます。個人的にも取りいれてみたいと考えています。
水やりの注意点は?
管理作業の最たるものかなとも思いますが、水やりにも気を付けたほうがいいことがあります。
それは水をやる位置です。
葉、実、茎、根全てに水を、、、というのも気持ちはわかりますが、基本的には株元に静かにやります。
実は葉など野菜自体に勢いよくかけると、泥が飛び散ったり病原菌がついたりしてよくありません。特に夏は水滴のレンズ効果で葉が焼かれる場合があるため注意が必要です。
ただし、害虫を葉から取り除くことを目的に直接、野菜に水をかける場合がありますので目的に応じた水やりを心がけましょう。
虫に食われた葉は取り除いた方がよい?
これは私も最近知ったことなのですが、虫に食われた葉は基本的には取り除いた方がよいそうです。
理由は光合成ができなくなるから、なのだそう。ただし株が全体的に食われている場合、葉を取り除き過ぎると葉が無くなってしまうので、全体的なバランスを見ながら取り除く葉を選定する、ということですが、、、難しそうですね。
まずは食われた葉が見つかれば取り除く、ということを覚えておきましょう。
まとめ
今回は 初心者の方が野菜作りの作業で疑問に思うこと を5つ紹介しました。
基本的な作業に関することですが、意外にWebや書籍でも説明されていない部分もあるかと思いますので皆様のお役に立つと嬉しいです^^
Webや書籍で作業方法を調べても実際にやってみると、なかなか調べた通りスムーズには進まないことが多いですよね。
個人個人の環境も異なりますし唯一の正解があるわけでもないので、結局は「知識を吸収(教わる)→実践する→経験を積む」のサイクルを繰り返すことが上達の近道だと思います。
家庭菜園ライフを楽しんでいきましょう!それでは!
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