初心者
初心者でも家庭菜園でトウモロコシは育てられるの?
と気になっている方、いらっしゃるのではないでしょうか?
まだまだシロウト感が漂う筆者が、初めてトウモロコシを育てた結果を紹介いたします。
この記事を読めば初心者の方でもトウモロコシを上手に栽培できる方法がわかります。
甘くて美味しいトウモロコシを収穫しましょう!
トウモロコシ栽培の手順
トウモロコシは種または苗のどちらからでも育てられます。
いずれもホームセンターやWeb通販等で購入できますよ。
今回は種から育てた様子を紹介します。
筆者はホームセンターで購入したニチノウの「スイートハミー」という品種を育てました。
作業全体の流れ
週 | 時期 | 作業内容 |
---|---|---|
ー | 3月 | 土作り |
0週目 | 4月上旬 | 種蒔き(マルチ・ベタがけ) |
2週目 | 4月中旬 | トンネル作り |
3週目 | 4月下旬 | 芽かき |
6週目 | 5月中旬 | 土寄せ |
9週目 | 6月上旬 | マルチ撤去・追肥 |
10週目 | 6月中旬 | 人口受粉・間引き |
11週目 | 6月中旬 | 鳥獣被害対策 |
12週目 | 6月下旬 | 収穫 |
土作りも含めると約4か月、種蒔きからは約3か月かかります。
苗だと2.5か月程度ですね。
各工程を詳しく説明していきます。
土作り
◆3月◆
土作りは以下の通り、石灰と堆肥を順番に土にすき込みます。
「石灰→(2週間)→堆肥→(2週間)→種蒔き」
堆肥をすき込んだら、ザックリ畝の形を作っておきます。
こうすることで次の種蒔きの工程が楽に始められます。
石灰は苦土石灰(くどせっかい)、堆肥は完熟牛糞堆肥を使用します。
種蒔き
◆4月上旬◆
土作りが終わったら重要な種蒔きです。
種を蒔く前にマルチを張ります。
理由は雑草の防止、地温の確保、土壌の水分保持のためです。
マルチを張り終わったら種蒔き部分に空き缶の底サイズの穴を空けます。
種蒔きの理想形は下図の通りです。
トウモロコシは1株に花粉を飛ばす雄穂(ゆうすい)と実となる雌穂(しすい)の両方ができます。
そのため上図のように四角に配置し、お互いの花粉が雌穂に付着するようにします。
筆者の場合は、1畝しか場所を確保できなかったので下図のように配置しました。
〇が種蒔き位置です。
育てる本数も少なく手作業で受粉したため、この植え方で問題ありませんでした。
深さ3~4㎝の穴に種を3粒程、重ならないように蒔きます。
その後、土をかぶせて軽く手で押さえます。
以上で種蒔き完了です。
ただし、このままだと鳥に種をほじくり返されることがあるので、続けてベタがけをします。
不織布や防虫ネットを使って、畝全体を覆うようにします。
上の写真が完成形です。
これで種蒔き時の作業は一通り完了しました。
トンネル作り
◆4月中旬◆
種蒔き後、2週間程度で発芽します。
種をほじくり返される心配は無くなったので、ベタがけを外しトンネルに切り替えます。
トンネルは保温、害虫防止が目的です。
細めで、しなやかな支柱を半円型に取り付け、不織布や防虫ネットで覆います。
筆者はズボラなので、ベタがけの防虫ネットをそのまま使用しました。
上の写真が完成形です。
以上でトンネル作りは完了です。
芽かき
◆4月下旬◆
気温が高くなってくるにつれ、どんどん成長してきます。
草丈が20㎝になるまでに、1本立ちになるよう芽かきをします。
一番よく育っている芽を残し、他は根本をハサミで切るとよいです。
こうすると残す芽を傷つけません。
芽かきの作業は以上です。
土寄せ
◆5月中旬◆
トンネルがそろそろキツくなってきたら外してやりましょう。
その際、少し株を持ってみるとわかりますが大きさの割に頼りない感じです。
少し曲がっているものがあったりしますので、株元に土寄せし押し固めてやります。
土寄せの作業は以上です。
マルチ撤去・追肥
◆6月上旬◆
2か月が経つ頃、いよいよ穂が付き始めます。
まず、マルチを撤去します。
ハサミ等を使ってトウモロコシに引っかからないように外しましょう。
その後、1株あたり1握り(約50g)の化成肥料を撒き土寄せをします。
マルチ撤去・追肥は以上です。
人口受粉・間引き
◆6月中旬◆
これも重要な作業、人口受粉です。
受粉が成功しないと甘いトウモロコシにはなりません。
下の写真のような、雄穂の根っこ部分をハサミで切り取ります。
そして雄穂からでている花粉を、雄穂の下に生えている雌穂(ヒゲの生えている部分)にこすりつけます。
もちろん他の株の雌穂にこすりつけてもOKです。
なお、雌穂は何本か生えていますが1番上に生えているものを残して、他は間引きます。
以上で人口受粉・間引きは完了です。
鳥獣被害対策
◆6月中旬◆
ここまでは順調だったトウモロコシ栽培に事件が起きます。
何者かに実が食い荒らされたのです。
これ結構メンタルやられます、、、泣
慌てて小さいネットを被せましたが、時すでに遅し、でした。
被害を避けられたのは2本だけでした。
収穫
◆6月下旬◆
いよいよ収穫です。
雌穂のヒゲがこげ茶色になってきたら収穫のタイミングです。
収穫する時は折れないように根元を手で捻るようにしましょう。
筆者の畑では鳥獣被害を免れた2本を収穫できました。
粒がしっかり詰まっていて美味しそう!
収穫したその日のうちに残らず頂きました。
参考にしたサイト
今回、トウモロコシ栽培にあたり下記2つのサイトを参考にさせて頂きました。
リンクになっているのでクリックするとサイトに移動します。
どちらのサイトも写真や図を用い、大変分かりやすく説明されています。
まとめ
トウモロコシは他の作物と比較すると、手間がかかる野菜です。
しかし手間がかかる分、収穫できた時の喜びは大きい、というのが筆者の感想です。
手順を踏めば、初心者の方も十分に栽培できますので挑戦してみてはいかがでしょうか。
どんな品種を育てればいいのか迷う、という方にはおススメの品種も紹介してますので参考にしてください。
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家庭菜園ライフを楽しんでいきましょう!それでは!
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